カリフォルニア州ノバト · 1999年から
老化の生物学だけに取り組む、世界初の独立研究所。目標はただひとつ——健康に生きる年月を延ばすことです。
どんな組織か
老化を理解すること、そして老化に手を打つことだけに特化した世界初の独立研究所、Buck Institute for Research on Aging は1999年に開設されました。488エーカーの丘陵地が広がるカリフォルニア州ノバトで、建築家 I. M. Peiが設計した象徴的なキャンパスに、およそ二十の研究室が集まり、ジェロサイエンスを追究しています。老化そのものがほとんどの慢性疾患に共通する根っこであり、老化を遅らせれば多くの病気をまとめて先送りできる、という考え方です。Buckは世界最大級の公的な幹細胞バンクを運営し、その発見を、臨床を目指す企業へと送り出してきました。そのミッションは、英語ならたった六語で言えます:健康に生きる年月を延ばすこと。
考え方
老化の生物学そのものを標的にすれば、心臓病、がん、アルツハイマー病などを、ひとつずつではなく、まとめて先送りできます。
科学
細胞老化、ミトコンドリア、免疫系、脳の老化、代謝——十の重点分野にわたって、隣り合わせで研究されています。
実用化
公的な幹細胞バンクとスピンアウト企業が、Buckの発見を研究室の外へ、そして実際の治療へと運んでいます。
彼ら自身の言葉
研究所の中庭で行ったEric Verdinへのインタビューから。Buckは本当は何のためにあるのか、と尋ねたときのことです。
Buckの核心は何ですか?ここは何をするための場所なんでしょう?
Buckが知られているのは、実は加齢に伴う慢性疾患を見直すことなんです。さまざまながん、心臓発作や脳卒中、2型糖尿病、骨粗しょう症、アルツハイマー病——どれも老化のプロセスが直接引き起こしています。本当の問題は、年をとることと病気になることの結びつきを断ち切れるかどうか。そして研究室での実験が示しているのは、それはできる、ということです。
今はあなたがここを率いていますね。それはあなたにとってどんな意味がありますか?
最後の贈り物は、Buckを率いてほしいと頼まれたことでした。ケーキの上のアイシング、最高の仕上げです。今もここで続けている研究をするだけでなく、老化の分野で私たちが夢見ていることすべてを実現するうえで、大きな役割を果たしてくれると願っている組織を率いるということです。
基礎科学ですか、それとも現実の成果ですか?
それこそが、ここの好きなところなんです。私たちには両方あるんです。私が来たころは、ほとんど基礎研究の組織でした。今はCenter for Healthspanがあって、動物で得た発見を人へと応用しています。その一方で、科学者たちは研究室で限界に挑み続けています。
それに、実際に効くものを検証することも?
だからこそ、ここBuckに臨床センターを丸ごとつくったんです。サプリメントや介入法を取り上げて、あらゆる試験に厳密にかける。これは本当に効いているのか?安全なのか?この分野は、こうした臨床試験を積極的に受け入れる必要があります。
人々はなぜBuckを信頼すべきなのでしょう?
私たちは独立した ——どこにも所有されていない——研究機関です。その私たちの役割は、人々に希望を与え、何が本物で何がそうでないかを理解する手助けをすることなんです。
率いる人
Buck Institute for Research on Aging 所長 & CEO
医師(MD)であり老化の生物学の世界的権威であるEricは、2016年からBuckを率い、Live Beyondの科学アドバイザリーボードのメンバーでもあります。プロフィールを見る ↗︎
旅から
Live Beyondのために撮影した科学者の何人かは、現在または過去にBuckに所属しています。それぞれに専用のページがあります。
旅の途中で
ノバトでの撮影:I. M. Peiの中庭、インタビュー、科学者たち、そして仕事中の撮影クルー。





