Live Beyond · 私たちの定義

長寿とは、より長く、より健康に、より満ち足りて生きるためのアートであり、科学です。これが、私たちの短い定義です。ここでは、それが私たちにとって何を意味するのかをお話しします。世界をめぐる旅をして、世界中で100人以上の科学者、医師、バイオハッカー、ヒーラーと語り合ったあとに、見えてきたことです。
著者: Marek Piotrowski · 更新 2026-10-26

長寿とは、どれだけ長く生きるかだけではありません。どれだけよく生きるか、です。つまり、そのうち何年を健康に、喜びに満ちて過ごせるか。ものごとを覚えていられて、何かを楽しめて、自由に体を動かせて、愛する人たちのそばにいられる年月。年を重ねてからも愛し合えて、子どもを持つことさえできる年月です。
ですから、何かが長寿にいいかどうかを考えるとき、私たちは「それで長生きできるか?」だけを問うのではありません。「それで、健康で喜びに満ちた年月が増えるか?」と問います。健康にいいことは、すべてこのゲームの一部です。
これは私たちの定義です。息子のアレクと私が、旅で学んだことです。長寿の定義はたくさんあって、私たちが出会った人のなかにも、違う見方をする人がいます。それでいいのです。これが私たちの考える長寿で、Live Beyondはこの考えを軸にしてつくりました。
寿命は、ひとつの数字にすぎません。長い人生は、たくさんの「スパン」(続く長さ)でできています。そしてそのひとつひとつが、生き方しだいで長くも短くもなるのです。
寿命何年生きるか。
健康寿命そのうち何年を、重い病気なく、元気に過ごせるか。
ジョイスパンあなたの人生が、そこにいたいと思える人生であり続ける長さ。生きがい、愛、楽しみに待てること。
マインドスパン頭がはっきりしている長さ。記憶すること、学ぶこと、好奇心、そして自分で決めること。
フィットネススパン力強く、自由に動けて、好きなことを続けられる長さ。
セクシュアルスパン相手を求める気持ちや、ふれあい、幸せな愛の暮らしが続く長さ。
ファーティリティスパン子どもを持てる長さ。そして、それとともに体がどう年をとっていくか。
ビューティースパン肌や髪や笑顔が健康で、自分の体を心地よく感じられる長さ。
旅で出会った人たちに、長い人生は何のためにあるのかを聞きました。その答えを、本人の言葉のままご紹介します。
「もちろん、喜びがなければ……。美しい体があっても、美しい遺伝子があっても、エピゲノム年齢がとても、とても低くても、人とのふれあいを本当に楽しまなければいけないんです。人生には目的が必要だからです。」
「私はずっとこう考えてきました。人生はあまりにも短すぎる。いつもとは言わないまでも、せめて一日のうちのいくらかでも、生き生きと輝いていない日、自分が自分であること、自分のしていることを思って血が歌い出すようでない日を過ごしているなら、その人生は無駄になっている、と。」
かんたんに言うと: 長寿とは、ただ長く生き延びることではありません。生きていると感じられる日々のこと。そして、そんな日を増やすことです。
「そして、やるべきことは、いちばん尊い贈りもの、つまりただ生きていると感じることを、一日一日どう楽しむかを学ぶことです。私はよく、一日は人生の縮図だと言っています。[…] だから、一日一日を精いっぱい生きてください。」
「ヨガとは、この世界でより長く、幸せに生きる方法を知ることです。苦しまないでください。たとえ長生きしても、人生で苦しんでいたら、何のためなんでしょう?」
「つまり大事なのは、あなたの人生の目的は何か、です。この人生で何をしたいのか。それがいちばん大切です。長いか短いかではありません。短い人生か、長い人生か。そういうことではないのです。」
「個人的なレベルで言うなら、人とのつながりですね。そして、喜びはおそらく、健康寿命のなかで見過ごされている側面だと思います。」
「つまり、一方通行ではないんです。健康な人は幸せなことが多く、幸せな人は健康なことが多いのです。」
「20年前、10年前は、『死なないこと』がテーマでした。寿命の話です。今は、健康寿命の話なんです。」
かんたんに言うと: 以前、この分野が問うていたのは「どうすれば死なずにすむか?」だけでした。今は「生きているあいだ、ずっと健康でいるにはどうすればいいか?」と問うています。
「私にとって究極の能力向上とは、若いころのパフォーマンスをより長く保つことです。そうでしょう? […] はっきり言えますが、今の私は、20歳のころよりも、何かを学ぶのに時間がかかります。そうですよね?」
「目標は、できるだけ長く、その人たちが自立していられるようにすることです。そして自立するには、主にふたつのものが必要です。自分で決めることを可能にしてくれる脳と、その決めたことを実現するために脳を運んでいける体です。」
かんたんに言うと: 自立して生きるには、ふたつのものが必要です。自分で選ぶための、はっきりした頭。そして、選んだことを実行できるだけの強い体です。
「筋力トレーニングは、どの年齢でも欠かせません。」
「性の健康は、健康の次のレベルのようなものだと気づいたんです。つまり、ほかのことが大丈夫で、安全で、自分自身にも、パートナーとの関係やいろいろなことにも満足できたら、そのときに、セックスを、性の健康をよくすることを考えはじめられるんです。」
「これがとても大切な理由は、生殖の老化が、女性の妊よう性だけでなく、健康寿命全体とも深くつながっているからです。」
かんたんに言うと: 女性の生殖の仕組みがどう年をとるかは、体全体がどう年をとるかとつながっています。妊よう性は健康の一部であって、別のものではないのです。
「私は『ビューティースパン』という考え方を信じています。[…] 美しさとは、自分の健康を保つことで、時間をかけて保っていくものだという考え方です。美しさが健康を映すのと同じように、健康も美しさに表れるのです。」
今、ほとんどの人は、人生が終わる何十年も前から、健康も、喜びも、頭のはたらきも、体力も、愛も、美しさも、少しずつ衰えはじめます。そして今の医療がしているのは、ほとんどの場合、その衰えを引き延ばすことです。長寿の基本を続ければ、すべてのスパンを、ほぼ最後まで高く保つことができます。それがレジリエンスです。そして科学は、終わりそのものを先へ動かす道具づくりに取り組んでいます。

どのスパンも延ばせます。しかも、ほとんどいつも同じことで。体を動かす、眠る、よく食べる、人とのつながりを大切にする、ときどき自分の健康を確かめる、そしてそれを楽しみながら続ける。長寿マップは、そのためにあります。ゲーム全体を、5つのレベルで見せてくれるのです。
これが、今の私たちの長寿の考え方です。この定義は、科学顧問のみなさんと一緒に練り上げているところで、もっとくわしい版をもうすぐお届けします。そして、ぜひあなたの定義も聞かせてください。あなたにとって、長くてよい人生とは何ですか?